Hot Heart, Cool Mind.

会計×IT の深層へ

2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

システム要件定義と外部設計

最近のソフトウェア開発プロセスでは「外部設計」ということばを、とんと使わなくなった。たとえば、SWEBOKをみると、序章の次が「ソフトウェア要求」となっていて、以降、「ソフトウェア設計」「ソフトウェア構築」と続く。ISO/JISの「ソフトウェアライフサ…

「属人性を排除する」

システム開発アプローチに関する文献を読んでいると、その文献が主張する開発アプローチを採用するさいのねらいとして「属人性の排除」による生産性の向上を強調しているものがある。属人性を排除するとはいったいどういうことを意味しているのだろうか。

増減複式簿記のコンセプト

「キャッシュフロー時代の複式簿記-単純仕訳と複合仕訳をてがかりに」で提案した拡張型の複式簿記について整理しておく。 ==== 名称 呼び方がないと不便なので、いちおう「増減複式簿記」と呼んでおく。 拡張の意図・ねらい 現在の複式簿記は、計算構造とい…

要件定義について

情報システムの構築にあたっては要件定義が大事だということは誰でも知っているが、じゃあ今から決めようとしている「要件」って何ですかと問われると、答につまってしまうことがある。「要件」というひとつのことばに色々な意味が込められて使われているか…

マスター削除チェックは誰の責任?

部門や取引先といったマスターデータの削除はやっかいだ。マスターデータは他のさまざまなデータから参照されるので、そうしたデータからの参照の有無をチェックして、削除してよいかどうか確認しなければならない。 リレーショナルデータベースの提供する参…

キャッシュフロー時代の複式簿記-単純仕訳と複合仕訳をてがかりに

簿記の本を読むと、仕訳には単純仕訳と複合仕訳があると書かれている。単純仕訳は、借方・貸方の勘定科目が一対一で対応している仕訳であり、複合仕訳は両者の対応が、多対多になっている仕訳のことだ。 たとえば、1000円の買掛金を支払う際に20円の割引を受…

アプリケーション設計のポイント-業務制約の発見

業務上のルールが変わったときには、アプリケーションシステムの処理内容を調整する必要が生じる。そのさいプログラムを手直しすることなくユーザ自身の手によりシステムを調整できた方が望ましいという場合は多い。パッケージソフトのように多数の企業に導…

タイトルについて

Hot Heart, Cool Mind. だれが言ったか忘れましたが、好きな言葉です。 何かを達成するためには、ハートは熱く判断は冷静に。 この反対の状態に陥いりかける瞬間のなんと多いことでしょうか!