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FusionPlace 1.0 リリース!

以前にこのブログで触れたパッケージソフトウェアの第1版が完成し、「FusionPlace」と名付けて、本日リリースしました。併せてウォーターマーク・アプリケーションズ社のWebサイトも立ちあげました(http://www.watermark-apps.com)。ソフトウェアはWebサイトからダウンロードしてご試用頂けます。


製品の内容について、今日出したプレスリリースから一部抜粋しておきます:

計数管理分野のExcelレガシー問題を解決する「FusionPlace 1.0」をリリース

~リアルタイム多次元データベースを核に、予算編成・実績報告業務を支援~

有限会社ウォーターマーク・アプリケーションズ(本社:大阪府吹田市、取締役社長:杉本 啓)は、リアルタイムで更新/集計可能な多次元データベースを核にしながら、ユーザがデザインしたExcel(R)シートをフロントエンドに取り込んで、実績報告や予算編成といった計数管理業務を支援するソフトウェア「FusionPlace(R) 1.0」の提供を、本日から開始します。

■ 製品開発の背景と狙い

計数管理のあり方は、企業ごとに、あるいは一企業内でも部門ごとに多様なので、システム化の対象として扱いにくい、という特性があります。そのため多くの組織で計数管理業務分野は、システム構築の隙間として長年放置されてきました。その隙間を埋めているのが、Microsoft(R) Excelを代表格とするスプレッドシートソフトウェアです。

スプレッドシートは大変便利なツールです。しかし同時に、スプレッドシートのみに頼ってきた結果、多くの企業で計数管理担当者は、本来の業務よりむしろ、データをあちらこちらからかき集めるための計算式やマクロで埋めつくされたスプレッドシートとの格闘に忙殺されるようになっています(こうした状況は「Excelレガシー問題」として知られています)。

一方、経済環境の激変、会計基準の相次ぐ見直し、内部統制の強化を背景に、計数管理担当者の職務は、かつてなく広く、かつ負荷も高まっています。便利だったスプレッドシートは、今やこうした担当者の足枷と化しつつあると言っても過言ではありません。

このような認識のもと、弊社は「FusionPlace(フュージョンプレース)」を開発しました。その狙いは、データを集中管理して二重入力を排除し、上述したような複雑な計算式やマクロを不要とする一方で、表示と入力には、使いなれたExcelシートのレイアウトをそのまま利用できるようにすることです。「FusionPlace」を活用することによって、Excelシートは簡素になり、計数管理担当者は足枷から解放されて、今まさに求められている仕事に集中できるようになります。

■ 「FusionPlace」の特長

Excelとの連携を重視しているとはいえ、「FusionPlace」は、単機能を提供するワンポイントソリューションではなく、計数管理業務の全体をカバーするシステムのプラットフォームと位置付けられるソフトウェアです。

独自開発の多次元データベースエンジンを核に、ユーザがデザインしたExcelシートのセルを通して、多次元データベースのセル値を読み書きできるようにする「Excel-Link」、入力画面と帳票を簡単に作成できるフォームデザイナ、基幹システムとの連携を容易にする、柔軟なコード変換の仕組みを備えたデータインポート機能などで構成されています。
計数管理は、要件が多様であり、かつ頻繁に変わる業務領域ですが、充実したこれらのプラットフォーム機能を活用して、ユーザはみずからの手で要件に合わせてシステムを構築し、育てていくことができます。

「FusionPlace」の多次元データベースは、リアルタイムで更新/集計可能なので、基幹システムのデータを取り込んで提供するだけでなく、データ修正と確認の繰り返しを伴う予算編成や決算予測などの業務にも適用可能です。集計処理は、バランスとフロー、借方と貸方の区別を考慮して行われ、Excelシート側で計算式を用いる必要性をさらに減じています。

ユーザの所属・役割に応じて権限を付与できる他、マスタ変更履歴及び多次元データベース中のデータの変更履歴を照会できる等、内部統制にも目配りしています。

・・・・(以下省略)・・・・

以前の記事を書いた当時と比べてみると、履歴管理機能などを強化した反面、外した機能もあります。大きな項目として、ワークフロー管理機能のリリースを、今回は見送りました。いったんは作ったのですが、その作った機能で良いのか、自分自身で腑に落ち切っていなかったためです。今後のバージョンアップに向けてもう一度良く考え、再挑戦します。とはいえ、結果から見れば、ワークフローなしでも使えるようにしたことによって、機能構成がシンプルになり、かえって、敷居の低いシステムに仕上がったと思います。怪我の功名ですね。

ご興味をお持ちの方は、是非ご試用頂いて、率直なご意見を頂けますようお願い申し上げます。