友が逝った。本当は彼のことを友と呼ぶ資格が僕にはあまりない。僕は彼に何も与えなかったので。しかし、優しい男だったから、彼は笑って許してくれるだろう。
友を悼む
友よ、
抑制の効いた足取りで、僕らと同じ道を君は歩き、
その同じ足取りで、僕らのもとを去っていった。
誰も責めず不運に怒らず、
君は、生きる苦しみを優しさに変えた。
君の明るい眸は、あの時何を見ていたか。
最後になったあの晩餐の温もりは、
今も僕たちの中に残る。
長い戦いを戦った。
十分に戦った。
そして愛する人の見守る中、
君は戦いを終えた。
君は生きた。
今はただ休息と安らぎを。
そしていつの日にか、僕たちは、
またあの晩のように、暖かな火を囲み、
静かに語ろう、
友よ。