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会計×IT の深層へ

真剣と深刻

「真剣」と言い、「深刻」という。
英語ではどちらも「シリアス」ということになるのかもしれない。
しかし、この二つの語が持つ色合いはまったく異なる。
未来のある時点で何かが起きる。
その結果は悪く出るか良く出るかのいずれかだ。
結果が悪く出た後を、心配する心情が「深刻」。
結果を良く出すため、その前に全力を尽くす心情が「真剣」。
深刻になると真剣さはどこかに追いやられる。
おろおろとなり、他人の目が心配になる。
悪い結果が出た場合のために伏線を張ることに躍起になる。
真剣になると深刻さは薄れる。
世間的にみて結果がどれほど不名誉なものであろうと、
真剣であることによってそのことさえ、
持つ意味が軽くなる。
精神は研ぎ澄まされ、
身体の中の刺激-反応システムが加速される。
どこまで突き詰めても、結果がどう転ぶかは知り得るところではない。
だからこそ僕は、真剣でありたい。
成功のためではなく、失敗を受け入れるために。
非難と後悔の中でなお、それも生(せい)のひとつの姿と、
楽しむ準備をするために。