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増減複式簿記の論文掲載

増減複式簿記についての論文が、「企業会計」誌5月号に掲載されました。


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タイトルは「増減複式簿記キャッシュフロー時代に即した簿記の拡張」としています。

この論文掲載が、増減複式簿記というコンセプトに少しでも多くの方が目を向けていただく機会になればと願っています。このブログを読んでご興味を持たれた方も、ご一読頂ければ、嬉しいです。

企業会計」誌は会計の実務と研究にわたる専門誌として質の高い記事を提供し続けています。内部統制や会社法などホットトピックが多いなか、市井の一介の実務者の、こうした地味な論文を取り上げて下さったことに感謝致します。

ちなみに、同誌同号は「会社法・新会計基準特大号」と題して、会社法改正に伴い企業会計基準委員会(ASBJ)から公表された新会計基準を採りあげています。そのなかで、「株主資本等変動計算書」についても解説があります。この表はB/Sの純資産の部の当期変動額を勘定別・要因別に表示するものです。通常の会計システムでは、こうしたデータは元帳上に保持していないので、この表は各種帳簿から手で数字を拾って作成することになると思われます。一方、増減複式簿記を適用すれば、勘定別・要因別変動内訳額を増減元帳に保持することができ、同表を自動作成することも容易になります。

なんとなく、増減複式簿記に追い風が吹いているように感じるのは、思い入れが強すぎ?