Hot Heart, Cool Mind.

会計×IT の深層へ

FusionPlace リリース後

「FusionPlace 1.0」をリリースして二週間弱。リリースまではソフトの品質チェックやWebサイトの準備に手一杯で、営業面の準備がほとんど出来ていなかったため、リリース後にバタバタしましたが、ようやく落ち着いてきました。この二週間、色々な方からご意…

FusionPlace 1.0 リリース!

以前にこのブログで触れたパッケージソフトウェアの第1版が完成し、「FusionPlace」と名付けて、本日リリースしました。併せてウォーターマーク・アプリケーションズ社のWebサイトも立ちあげました(http://www.watermark-apps.com)。ソフトウェアはWebサイ…

オバマ大統領就任演説の和訳

なんか義務感が出てきたので、オバマ大統領の就任演説(全文)も翻訳しておきます。原文はこちら)。 関連記事:「高みへと向かう希望(The Audacity of Hope) ― 2004年民主党大会でのオバマ氏基調演説翻訳」 関連記事:「ハロー、シカゴ! - オバマ氏勝利演説…

高みへと向かう希望(The Audacity of Hope) ― 2004年民主党大会でのオバマ氏基調演説全文翻訳

ここ二ヵ月ほど忙しい日々が続いていたのですが、少し時間の余裕ができたので、週末の楽しみにオバマ次期大統領の演説をもうひとつ和訳してみました。ジョン=ケリー上院議員が大統領候補に指名された2004年の民主党大会での基調演説です(原文はこちら)。こ…

会計と簿記と財務と

ブログ界隈で、最近、小じんまりと話題になっている「会計と簿記と財務って何が違うの?」って質問について、シナプスが複式簿記で通信している僕がお答えしてみる。

定額給付金はそんなに愚策か

定額給付金の評判がどんどん悪くなっている。あまり良く考えられた政策に見えないことは確かだが、だからといってここまで批判を受けるほどの愚策でもないと僕は思うのでその理由を説明してみる。

友を悼む

友が逝った。本当は彼のことを友と呼ぶ資格が僕にはあまりない。僕は彼に何も与えなかったので。しかし、優しい男だったから、彼は笑って許してくれるだろう。 友を悼む 友よ、 抑制の効いた足取りで、僕らと同じ道を君は歩き、 その同じ足取りで、僕らのも…

亡き父を想う

五年前のこの季節に亡くなった父の存命中、僕と父は薄い関係だとずっと思っていた。みまかった後になって、自分の中の父の大きさに気づき動揺した。 去年の同じ季節に、父の死を想っていくつか歌を作った。いつか消える想いを紙に留めることにも意味はあると…

ハロー、シカゴ!-オバマ氏勝利演説の和訳

オバマ氏の勝利演説を聞いて柄にもなく感動した。といっても僕の貧弱な聞き取り能力では半分くらいしかわからないのでスクリプトを読んでみた。で、また、感動した。というわけで、すでにいくつも訳が出ているにもかかわらず、勢いで全文翻訳してしまった。…

SI業界の多重下請構造は本当に悪なのか

Web上の記事を読んでいるとSI業界の諸悪の根源として「多重下請構造」が槍玉にあげられていることがよくあります。これは、本当に正しい批判なんでしょうか。

インターフェース設計における、要素指向と関係指向

オブジェクト指向設計においては、独立性の高いプログラム部品(オブジェクト)の集合としてシステムを構成します。そのため、システム内部の部品と部品の間の役割分担を適切に設計することが大変重要です。このような役割分担は多くの場合「インターフェー…

キャッシュフロー計算書の作成方法を原理から理解する④

さて今回はお約束通り直接法のC/Fの作成方法を解説します。といっても今まで解説してきた間接法と大して変わらないんですけどね。 ==== 直接法のC/Fを作る 間接法と直接法の違いは営業キャッシュフローの部の表示方法にあります。前回までにご紹介した間接法…

キャッシュフロー計算書の作成方法を原理から理解する③

前回までで、キャッシュフロー計算書作成の基本メカニズムに関して説明を終えましたが、実務上は左記に加えて補助的なメカニズムがあった方が望ましいと考えています。今回はそのような補助的な仕組みについて、それが必要とされる背景と合わせてご説明しま…

キャッシュフロー計算書の作成方法を原理から理解する②

前回は、キャッシュフロー計算書作成の基礎原理として「C/FはB/S各項目の当期増減をもとに作成する」ということをご紹介しました。しかし、前回のようにB/S各項目の当期増減をC/F項目に単純にひも付けるだけでは不十分な場合があります。今回はそのような場…

キャッシュフロー計算書の作成方法を原理から理解する①

キャッシュフロー計算書の作成方法については、経理部門の方でも何となく「難しい」という意識を持っていらっしゃることが多いのですが、理屈(作成原理)は実はとても単純なのです。キャッシュフロー計算書は、「増減複式簿記」とも深い関係があるので(※)…

ERPと会計帳簿

ERPにおける「統合」とは何かと考える場合に、「会計帳簿」の概念がひとつのキーになのではないかと最近考えるようになりました。 ==== 業務システムのデータベースは、いってみれば大きな帳簿です。これは会計システムに限らず、販売管理や生産管理であって…

要件は変化するか?

要件定義が難しい理由として「要件は変化する」とよく言われますよね。「変化の激しい現代の経営環境においては」といった枕詞をつけて。しかし本当に要件はそんなに変化するのでしょうか。

監査証跡の設計

...というと堅苦しく聞こえますがそんなに難しい話ではありません。 ==== 監査証跡(audit trail)とは情報処理に関する記録であり、とくに取引に関する情報処理において、取引の存在を示す証憑[*1]から、情報処理の結果である財務諸表等の資料までを切れ目な…

連結会計のメカニズム―開始仕訳の概念

前回のエントリで仕訳のB/Sインパクトを抽出するというテクニックを紹介しましたが、このテクニックは連結会計の仕組みを理解する上でとても重要です。 ==== 連結会計では、毎年度、グループ各社の財務諸表をスタートラインとして、それに対する修正仕訳を投…

複式簿記は何が「複式」か―簿記に秘められた二重の複式性

「複式」って言えば借方・貸方に決まってるじゃないかって?まあ、そう言わずにお付き合いください(^^) 〔ご注意〕これは僕のライフワークのひとつ「増減複式簿記」の宣伝記事でもあります。 ==== 借方と貸方 「借方・貸方」というのは単に記入場所の名…

「システムエンジニアに業務知識は必要か」という問いについて

システムエンジニアに業務知識が必要かとか、必要だとすればどの程度必要かといったことが時々話題になるが、これは、問題設定自体が、間違っているとは言わないが、面白くない。

「販売管理システムで学ぶモデリング講座」を読んで

読終えてふと思った。著者(渡辺さん)は、この本を書くより実際に販売 管理システムを作った方が楽だったに違いない。 販売管理システムで学ぶモデリング講座渡辺 幸三翔泳社 2008-05-29Amazonで詳しく見る by G-Tools

秋葉原の事件

秋葉原の事件について、刃物の所持の規制が無いのが問題だとか、いや社会の構造的な問題が根っこにあるとか、色々言われており、そうした要因はたしかに関係しているだろうが、少なくとも加害者の心理の動きは、非常に単純で理解しやすいような気がする。す…

サルでもわかるIOモナド③-アクションはモナドの夢を見るか

少し間が空いてしました。前回はアクション(IO操作の仕様書)とモナドが何とかつながったところで終わりました。 今回は両者の関係をもう少し緻密に検討してみましょう。 ==== アクションとモナド要件 (>>=)演算を備えただけでは「なりかけモナド」に過ぎま…

サルでもわかるIOモナド②-逐次実行とモナドの登場

前回は、「アクション」のご説明をしました。 Haskellのプログラムは、自分自身がIO操作をするかわりに、IO操作の指示書である「アクション」を返し、 処理系にIO操作という「汚れ仕事」を押し付けているのでしたね。だからHaskellプログラムは「副作用」と…

サルでもわかるIOモナド①-副作用の除去

このところ、仕事の手が空いたときに、Haskell というプログラム言語を勉強しています。Haskellは僕がふだん使っているJavaなどとはかなり趣きが異なるので、 考えさせられる点が多く、気分転換にはぴったりです。 とはいえ、最初はさっぱり理解できない点も…

増減複式簿記論文のPDFをUpします

以前、「企業会計」誌にご掲載頂いた論文「増減複式簿記-キャッシュフロー時代に即した簿記の拡張」のファイルを、出版社から頂きました(編集ご担当者様ありがとうございました)。 ご興味のある方は是非ご覧ください。 【問い】 増減複式簿記を導入すると…

自分探しと肥満

「したいことを仕事にしたいという言説」で僕は、「自分で意思決定して仕事を選び、それに十分の努力を投入する。そうすれば、たいていの場合、その仕事が天職であると思えるようになる」と書きました。 しかし、この問題をそんなに簡単に解決できるなら、ど…

ちょっとコメント

コメントしたいと思ったのだけど、受け付けていないみたいなので、トラックバックします。 こういうときは、やはり、まず 上司にNo って言った方がいいよ。

したいことを仕事にしたいという言説

おもしろかったので、トラックバックさせて頂きました。